「バリ×バラ」の「24時間テレビ」批判を見て思ったこと
先月30日頃だったと思うが、ExciteのHPのニュース欄に先月28日に放送された事実上この裏で放送されていた日テレ系列の「24時間テレビ」ヘの批判とも言えるNHKEテレの「バリ×バラ」の「『障害者×感動』の方程式」が反響だったという記事掲載されていたのを見て、今月2日午前0時(1日深夜)に再放送された分を録画してみているうちに色々と考えさせられるがあったのだ。「バリ×バラ」 「障害者×感動」の方程式
ひとつは実際に障がいを持っている方々から障がいを扱うチャリティー番組に対する率直な意見や感想を聞くことが出来たこと言うことである。障がいが悲惨で可哀想だという一方的な見方にはっきり言って迷惑していると同時に差別と偏見を大きくしていること、さらには闇雲に感動を呼び込む「感動ポルノ」の手法を批判する意見を聴いているうちに望ましいチャリティー番組は障がいに対する理解の元に障害を持つ方もそうでない方も共存・共生する社会を作るため、「心のバリやフリー」を実現するための内容の番組を作るために障がいを持つ方々に番組制作ヘの参加をお願いするか、それが難しいなら意見を聞くということが必要になるのではないかと思ったのである。感動を求める傾向については、人間の元来の正確だと思うのだが(「冬のソナタ」を始めとする韓流ドラマや「世界の中心で愛を叫ぶ」を始めとする純愛ドラマが受けたのもそのためではないかと思っている)、私も障がいを持つ方々の実情を無視して求めるのはかえって差別や偏見を大きくすると思っている。
もうひとつは批判を受けることになった日テレ「24時間テレビ」の内容についてでである。Exciteの記事を見てから「24時間テレビ 批判」で検索してみたところ毎年行われている出演者へのギャラ(出演料)支払いや今年度2日目に行われたダンス企画で使用されたRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」の歌詞が障がいを持つ方の皮肉に聞こえたということ、恒例となっているマラソン企画や障害を持つ方々や「3・11」と熊本地震の被災地を見せ物にしているのではなどへの批判を見かけたが、ギャラの件ついては義援金(募金)に一円たりとも手を出さなけばそれでよいと思っている。また「PERFECT HUMAN」の歌詞の件については「皮肉」という意見は邪推ではないかと思っている(歌詞の内容はオリエンタルラジオの藤森慎吾さんのネタからで全く皮肉の意図はないと思っている)。マラソン企画については熱中症の危険がある以上、大きな事故が起きないうちにやめて別の企画を考えた方がいいと思っている(過去にトレーナーが熱中症なったことがあるため)。障がいを持った方々や「3・11」の被災地、私の地元でもある熊本地震の被災地が見せ物になっているという指摘に対しては先ほども申した通り「感動ポルノ」にならないように障害を持った方々や被災地のみなさんに制作への参加をお願いするか、あるいは意見を聞くことが最善だと思っている。しかしながら「24時間テレビ」の内容を全否定は出来ないと思っている。実際くまモンと羽生結弦選手が氷上で踊る場面を見たときは羽生選手が熊本・大分の被災地に心を寄せていることと私も熊本県民の一人として「3・11」の被災地の方々と力を合わせて復旧・復興のために何か出来ることを考えて実行することを改めて誓ったのである。
チャリティー番組のありかたはこれからも議論を重ねて望ましい方法は何かを考える必要があると思っている。
1985年(昭和60年)から86(同61年)ころに見かけた、当時小学校高学年だった私が通っていた小学校の通学路で見かけた24時間テレビの募金で送られた福祉施設の車を記憶を元に描いたイラスト。このことから募金が障害者や発展途上国、被災地に入っていないという指摘は間違いだと思っている。チャリティーのあり方について私が発見したサイトの数々はこちら。望ましいチャリティー番組はどのようなものかということを考えるためにお役に立てたら幸いである。
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by shintaromaeda
| 2016-09-05 17:14
| デザイン・写真を語る
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