前田伸太郎 デザイナーとしての原点(3)
再び絵画やデザインに没頭するようになるのは高校で芸術に関する選択授業で美術を選択したことがきっかけだった。その中で水墨画の授業(目的は炭の濃淡で表現すること)を受けたことをきっかけとして敷居が高いと思っていた水墨画が身近なものに感じられ、小学時代に書道の授業で使っていた墨とすずり、水彩絵の具(当時はあまり水墨画の道具に関する知識がなかった)で自己流で水墨画を描いていたのである。さらには水彩画の基本(透明水彩の場合、色の混色はしないことなど)ということも教わり、そのことが確実にデザインの道に続く第一歩となったのである。
その後デザインの専門学校に入学したことがデザイナー・前田伸太郎への飛躍となったのである。
学校での講習を通じてMacとその絵画ツールとしてIllustratorやPhotoshopとの出逢いがあった。さらにいえばホルベイン社製の絵の具との出逢いも入学1年目で1年間行われた美術の授業を通じてあった。(ホルベイン社製の絵の具を使用するのは、発色が強いためと教わった)また専門学校在学中にはレコードショップに行くことが多かったこともあり、レコードのジャケット(特にヴィジュアル系)のデザインを見ているうちに徐々に関心を持っていったのである。いつかはCDジャケットのデザインもしたいとも思ったのである。
専門学校卒業後はこれまで勉強したことや購入したデザインの教本をもとにデザインの製作の仕事をしてきたのだが、熊本日日新聞の別冊『すぱいす』に掲載されていた遊美塾塾生募集の記事との出逢いによって私のデザインに関する概念が一変するきっかけとなる。
遊美塾に入る決め手となったのは西本先生がレコードやCDのジャケットのデザインをしていることからである。以降これまで10年以上(1年ブランクあり)遊美塾にて西本先生の教えを受けているのだが、これまで10年間に起こったことについてはまた後ほど申し上げようと思う。
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by shintaromaeda | 2010-12-10 19:27 | デザイン・写真を語る | Trackback(10) | Comments(0)