「3・11」といえば福島第一原発の事故がもたらした悲劇も忘れてはならないのでは、とも思っている。平穏な日常を奪われ、住み慣れた故郷を追われた人々の苦しみ・怒り・悲しみは想像を絶するものだったのでは、とも思っている。にもかかわらず先日大分地裁で県民が対岸の愛媛県にある伊方原発の差し止めを求めた訴訟で県民の訴えを退けた判決は大変残念で、「司法は福島を忘れたか!」という叫びはごもっともだとも思ったのである。その日のうちに県民は抗告したとのことなので、福岡高裁で福島を襲った悲劇を繰り返させないための判決が降ることを祈るばかりである。
未だに「原発廃止」を訴えた際に電力を心配する意見があるが、太陽光発電だけではなく海洋発電を含めた風力発電、地熱発電など日本国内には自然界に数多くのエネルギー源がある以上、その力を信じないのかと思うのである。「安全で安定した電力供給」の実現はその気になれば可能だと考えているので、岸田総理と岸田内閣の皆さん、政府与党の国会議員の皆さんには原発再稼働の方針を撤回して全原発廃炉に基づく必要なエネルギー供給を目指した政策をお願いしたいとも思っている。
また、「原発廃止=左翼」の思い込みも大変残念なところである。原発を廃止することそのものは気化なる政治思想とも関係はなく、左翼関係者が政治思想の道具にするために原発廃止を求める運動を乗っ取ったために嘆かわしい誤解が起こったのでは、と考えている。国土を愛し、祖先を敬う気持ちがあるのあれば「安全で安定した電力供給」に協力する様にお願いしたいと思っている。あと、「原発廃止」の運動をベルリンの壁が崩れて旧ソ連が崩壊した時に通用しなくなった政治思想の為に利用している方がいらっしゃったら福島を襲った悲劇を繰り返させないためにもご自身が信じる「正義」を疑うようにお願いしたいと思っている。
元日に北陸地方各地を襲った震災では原発事故は起きなかったとはいえ、原発を全廃させない限り福島を襲った悲劇が繰り返させる恐れがあることを考えれば、改めて「安全で安定したエネルギー供給」の実現は急務ということを思っている。
イラストの署名部分の日付が「2024」となるところが「2023」となってしまったところはご勘弁を
卒業シーズンとなり、北陸大地震(能登地震・能登半島地震)被災地でも卒業式を行うことが出来たのは本当に良かったと思っている。8年近く前に熊本と隣県・大分を襲った震災で私の母校の高校では体育館が避難場所になった為に入学式が開けなかったということを考えれば、未だ平穏な日常が戻らずに不安と苛立ちがある中、さまざまな制約がある中ではあるものの人生の門出を祝うことが出来て本当に良かったと思っている。
改めて、1日も早く被災したすべての地域が元気を取り戻すことが出来る様に、私も「感謝」と「恩返し」の気持ちも込めて可能なことを実行に移していこうと思っている。
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