14日と本日(16日)で熊本地震から8ヶ月となる。徐々に震災のことが忘れ去られようとしているが、県内では避難所は全て解消されたとはいえ4万1000人、即ち県民の43人に一人に当たる方が仮設住宅や県営住宅などに仮住まいしている状況になっていることや、熊本城や阿蘇神社、通潤橋など我々熊本県民にとって何物にも代え難い財産と言える文化財の修復も進んでいるとはいえ完全に修復されるまで時間がかかること、熊本県立図書館を始めとしてまだ全面開館となっていない施設があることや、不知火文化プラザ(宇城市立不知火図書館、宇城市立不知火図書館)や熊本市動植物園など未だに再開していない施設もあることから復旧・復興の完了して全ての方々に笑顔が戻るその時まで熊本、同じく被災した大分のことを心のどこかにおいていただけたら、と思っている。
また、ここまでご支援して下さった方々に改めてお礼を申し上げたいと思っている。
この8ヶ月間、一貫して思ったことのひとつにここまで何気ない日常がここまでありがたいものであることを常に思ってきたのである。震災発生時に当たり前だと思っていたことが機能しなくなった時に日常生活が多くの方々の営みと祖先代々の積み重ねであることに気づいた時に我々の日常生活に関わってる方々と祖先に関したためである。
今月4日朝、遊美塾の講習へ向かう途中で撮影した松橋駅新駅舎(新駅舎は10月末に完成、駅の施設が全て完成するのは来年春の予定だったが震災で延期するとのことだった)からの窓からの風景。改めて復旧・復興が進んでいるとはいえまだまだ道半ばであり、私も何か出来ることがないかということを考えさせられた。
街を彩る紅葉は自然は厳しい試練を与えることもあれば美しい風景を見せて感動させてくれるということをあることを改めて教えてくれた様に思えたのである。
11月29日、仕事の合間に熊本市中央区千葉城町にある県立美術館分館と県伝統工芸館真向かいにある北十八間櫓からの紅葉。
今月13日、仕事の合間に熊本市中央区辛島町の肥後銀行本展前の庭にて。